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膿とは何か?膿が出る原因は?

人間が傷を負うと、傷跡から「膿(うみ)」が出ることがあります。
擦り傷や切り傷から発生することもあるので、誰でも一度は自分の体から膿が出ているのを見たことがあるのではないでしょうか。
大きな怪我をしたときほど出やすい膿ですが、小さな傷でも膿が出ることは普通にあります。

手術

しかし、膿の正体を知っているという方はそう多くないはずです。
そこで今回はまず、「そもそも膿とは何なのか」についてご説明をします。

ザックリといえば、膿は「雑菌と免疫の死骸」のようなものです。
もともと体の中にある体液が流れ出てきているわけではなく、傷口から雑菌が侵入することで膿が生成されます。

傷口から雑菌が入りこむと、白血球の一種である「好中球」が雑菌と戦い始めます。
好中球は雑菌を飲み込み、活性酸素などの殺菌作用のある成分を放出して雑菌を死滅させる働きを持っています。
しかし好中球は雑菌を飲み込むとその役目を終え、飲み込んだ雑菌と共に死滅します。

戦いの末に死んだ好中球と雑菌の死骸は体内でマクロファージに処理されますが、処分しきれなかった分は体外に排出されます。
こうして排出された好中球と雑菌の死骸というのが、膿の正体なのです。

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自己判断は危険!膿が出たら早めに医師に相談しよう

傷口に雑菌が入り、それを好中球が退治し、その死骸が膿として排出される…
このメカニズムを知っていれば、手術後の傷跡から膿が出るのがそこまでおかしな現象ではないということが分かります。
膿が出たら傷が悪化していると思っている方もいますが、実際には膿そのものが怪我を悪化させる原因ではないのです。

とはいえ「膿が出るのは当たり前だから安心」というわけでもありません。
膿が出ているということは傷口に雑菌が侵入した証拠でもあるので、雑菌の数が多ければ傷が悪化する可能性も否定できないからです。

残念ながら、「術後○○日くらいなら膿が出ても大丈夫」だとか「膿が○○だったら問題ない」といったアドバイスをここでするわけには行きません。
手術の内容や個人の体質によっても膿の量や出やすさが異なるため、その膿が問題ないかどうかは医師にしか判断できないからです。
自己判断は大変危険なので、膿が出たら速やかに手術を行った医師に相談するようにしましょう。

化膿が酷い場合には注意が必要

手術の種類によっては、術後に「しばらくしたら膿が出る」とあらかじめ医師に告げられる場合もあります。
医師から「痛みがない場合は大丈夫」「○○日くらいで収まれば問題ない」といった指示をもらっている場合、術後はその指示に従いましょう。

ただし、膿以外の症状を併発している場合には注意が必要です。
膿が出ている部分が炎症を起こしていたり、壊死していたり、高熱が続いたり…といった場合は、すぐに病院で診断を受けましょう。

手術は傷口に雑菌が入らないよう細心の注意を払って行われますが、残念ながら手術後まで100%雑菌を防ぐことはできません。
化膿が酷くなった場合には別の治療が必要になったり、雑菌の侵入によって別の感染症にかかるというケースもあるので、異変を感じたら医師に相談することが大切です。

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