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女性に多い「バーニングフィート症候群」
「足の裏が熱くなる」という症状は昔から報告されていました。
その原因は長年にわたって謎のままで、今でも完全に解明されているわけではありません。
しかし近年、足の裏が熱くなるという症状に「バーニングフィート症候群」という症状名が付けられるに至りました。
バーニングフィート症候群は足の裏が熱くなる症状の総称です。
その原因は様々ですが、バーニングフィート症候群になる方には女性が多く、また夜間に悪化する傾向にあることがわかっています。
まだまだ解明されていない点が多い上、原因によって対処法が異なる厄介な症状でもあります。
足の裏が熱くなる原因とは
バーニングフィート症候群は様々な原因によって発生します。
直接の原因を断定することが難しいため、可能性の高い原因からひとつづつ潰していくしかありません。
ここでは、バーニングフィート症候群の主な原因をご紹介していきましょう。
体温調整が上手くいっていない
最も高い可能性のひとつが「体温調整が上手くいっていない」ということです。
慢性的に起こっているわけではなく、ある日突然一定時間だけ足の裏が熱くなったという場合には、体温調整が原因となっている可能性が高いといえます。
体温調整によるバーニングフィート症候群は、涼しい場所にいって水分補給を行うだけで治まることが多いです。
夏場、気温が高くなると人間の体は体温を下げようとします。
体内にこもっている熱は手や足などの末端部分から熱を逃がそうとするため、一時的に手足が熱く感じるのです。
この場合、足の裏に熱さを感じている間は汗をかいていることが多いことがわかっています。
ただし、夏の熱さで熱中症や日射病を併発している場合は汗をかけないこともあるため注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れ
バーニングフィート症候群に悩む方は、ホルモンバランスの乱れによる「甲状腺機能低下症」になっている可能性があります。
甲状腺機能低下症は血中のホルモン濃度が低くなることで、新陳代謝が落ちてしまうという病気です。
自然治癒は難しいため、甲状腺機能低下症にかかった場合は専門の医師のもとで治療を受ける必要があります。
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甲状腺機能低下症にかかると、多くの場合足の裏の熱さ以外にも様々な体調不良を併発します。
代表的な症状としては、「集中力の低下」「人よりも寒さを感じやすくなる」「体重増加」「物覚えが悪くなる」などがあります。
糖尿病
代表的な生活習慣病のひとつ「糖尿病」にかかると、様々な症状を併発します。
糖尿病にかかった人が悩まされる合併症のひとつに「糖尿病神経障害」と呼ばれるものがあり、これを患うと手足の末端に症状が現れます。
糖尿病神経障害の症状には、「足先のしびれ」「手足の感覚の鈍り」「神経痛」などがあります。
症状のなかには「足が熱くなる」というものがあり、これがバーニングフィート症候群の原因となっている可能性があるのです。
また、糖尿病が原因となっている場合は逆に「足が冷たくなる」という症状が出る場合もあります。
その他の原因について
上記で紹介した以外にも、バーニングフィート症候群の原因となりうるものはいくつもあります。
一過性であれば大して問題ない原因としては、「睡眠時の体温調整」「筋肉疲労による血行不良」などが挙げられます。
慢性化すれば問題になりますが、これらの原因の場合は一時的な不調の可能性も高いため、同じ症状が繰り返さない限りは過度に心配する必要はないでしょう。
しかしバーニングフィート症候群はまだまだ解明されていない点の多い病気なので油断はできません。
すぐにでも医師の診断を仰ぐべき場合も多く、肢端紅痛症」「脚気」「レストレスレッグス症候群」などの病気でもバーニングフィート症候群とよく似た症状が出るとされています。
心配なら、専門の医療機関で診察を受けておくのが良いでしょう。
バーニングフィート症候群への対処法
バーニングフィート症候群はあくまで「様々な原因で足の裏が熱くなる」という症状のことなので、決まった治療法が確率されていません。
足の裏が熱くなっている原因を突き止め、元となった病気を治療するのが最善策であるといえます。
しかし原因が特定できない場合は応急処置を取ることも可能です。
軽い症状なら応急処置だけで治るケースもありますが、症状によっては逆効果となってしまう場合もあるので処置は慎重に行いましょう。
自宅でできる対処法は、「靴のサイズを見直す」「冷水などで冷やす」「足を休ませる」の3つです。
靴のサイズ違いで足に負担がかかっている場合、軽い炎症が起こっている場合、体温調整の不具合が起こっている場合、足が疲れて熱を発している場合などは、この応急処置で症状が和らぐ可能性があります。
ただし、冷え性を患っている場合などは症状が悪化しかねないので、処置は体調の変化を確認しつつ行ってください。
これらの応急処置でも全く効果がないようなら、何らかの病気が原因で足の裏が熱くなっている可能性も高いため、早めに医療機関を受診しましょう。
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