Sponsored Link

線維筋痛症とは?

全身に強い痛みを感じるのに、最寄りの病院で診断してもらっても全く原因がわからない…なんて経験はありませんか?
もしかするとその症状、「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」かもしれません。

全身の痛み

線維筋痛症は、脳の誤作動の一種によって引き起こされる病気だと考えられています。
一般的な検査では正体を突き止めにくいため「原因不明」「異常なし」と診断されてしまうことが多いため、発症にも気づきにくい厄介な症状です。
なんとこの症状、最新のMRIやCTスキャンを用いても発見することができないんです。

線維筋痛症を患うと、全身に強い痛みを感じたり、体がこわばったり、睡眠障害やうつ病などを併発します。
あまり耳慣れない病名ですが、実は以前まで「非関節性リウマチ」「心因性リウマチ」などと呼ばれていました。
こちらの名前には聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

リウマチが女性に多いと言われていたように、線維筋痛症も男性より圧倒的に女性のほうがかかりやすい症状です。
特に30代~40代の働き盛りの女性には線維筋痛症の事例が多いといわれているため、該当する年齢層の方は注意が必要です。

線維筋痛症になってしまう原因とは

線維筋痛症は昔から存在が知られていた病ですが、実は未だにその原因が解明されていません。
しかし線維筋痛症を発症するに至るメカニズムについては、以下のような説が有力となっています。

冒頭でも少し触れましたが、線維筋痛症の原因をザックリ説明するなら「脳の誤作動」です。
そもそも人間の脳には痛みの信号を伝える「アクセル」と、痛みの信号を抑える「ブレーキ」が備わっています。
普段はこの2つがバランスを取っているのですが、何らかの原因でブレーキが効かなくなったり、アクセルを踏みすぎた状態になることがあります。

すると、普段なら気付くこともないほどの微弱な痛みにアクセルが過剰反応してしまうため、全身に痛みを感じてしまうのです。
線維筋痛症が通常の検査で見つかりにくいのは、患者が痛いと感じる部分を検査しても、何の異常も見当たらないことがひとつの要因です。
仮に「足の関節が痛い!」と感じていても足には特に異常がなく、問題があるのは脳の中なのでそう簡単には発見できないのです。

Sponsored Link

線維筋痛症の治療法について

線維筋痛症は原因すら解明されていないような症状なので、確実な治療法というものも未だに存在しません。
患者さんによって全く同じ原因で線維筋痛症を発症したとも限らないため、その患者さんに合った治療法を少しづつ探していくことが有効です。
ひとつの治療法だけに頼るのではなく、運動療法や心理療法など、多面的なアプローチをかけることが大切になります。
治療法は専門の医師と相談して決めていきますが、主に用いられる治療法は以下の通りです。

運動療法

定期的に運動を行うことで、血行の改善や代謝力の向上を目指します。
適切な運動を行うと痛みを調整する物質が増えやすくなると考えられているため、運動療法によって線維筋痛症が和らいだという例も少なくありません。
運動方法は自分の体力・筋力によって変えますが、あまり激しい運動ではなくストレッチや太極拳といった運動強度の低いものから始めるのがベターです。

心理療法

実は、線維筋痛症の患者は大きなストレスを抱えているケースが多いとされています。
ストレスで脳にダメージを与えている可能性があるため、精神医学の専門家にカウンセリングを行ってもらいます。
心理療法を行うことで、線維筋痛症の要因を探ることにも繋がります。

薬物療法

特効薬とまではいきませんが、最近では線維筋痛症の症状を和らげる効果が期待できる薬品もいくつか見つかっています。
以前は非ステロイド性消炎鎮痛薬が用いられていましたが、最近では神経障害性疼痛治療薬を使うのが主流となっています。
また、睡眠障害を併発している患者さんには睡眠導入剤が用いられることもあります。
いずれの薬を使うにせよ、薬物療法は専門の医師の診断を仰がなくてはなりません。

認知行動療法

線維筋痛症の治療には、認知行動療法が効果を示すケースが少なくありません。
認知行動療法はザックリ言うと「痛みについての認識を改善させ、正し行動を学習させる」ための治療法です。
線維筋痛症は心理的な要因によって引き起こされることがあるため、本人が認識をあらためることで治療効果が期待できるとされています。

温熱療法

自宅でも簡単に行える対処法としては温熱療法がオススメです。
温熱療法とは温水シャワーや入浴、蒸しタオルなどで痛みのある部分を温める治療法です。
痛みの原因は脳にあるはずなのですが、痛む部分を温めることで「痛みが和らいだ」と脳に認識させられるケースがあるのです。

Sponsored Link