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性格を現す血液型占い…本当に当たる?

誰でも一度は体験したことがある血液型占い。
占いに全く興味がないという方でも「几帳面だからA型っぽい」「大らかだからO型っぽい」なんて言われた経験があるはずです。

まるで常識のように性格診断に用いられる血液型占いですが、その信憑性に異を唱える方も少なくありません。
血液型占い否定派は、たった4タイプの血液型で70億人もいる人類の性格を区分することなどできないだろうといいます。

血液型占い

では、そもそも血液型占いとは一体何を根拠にして発生した占いなのでしょうか。
血液型占いの起源を知ることで、そこに信憑性があるのかどうかが見えてきます。

血液型占いがあるのは世界中で日本だけ

そもそも「血液型占い」というジャンルの占いは日本人にしか認知されていません。
実は血液型占いは日本が発祥で、海外には全く広がっていない占いなのです。

占いどころか、海外では自分の血液型を知らないというケースのほうが一般的です。
血液型占いは、自分の血液型を知っていることが常識となっている日本だからこそ普及した占いだと言えるでしょう。

血液型占いはたった11人の調査から生まれた

では、日本で初めて血液型占いを始めたのは一体誰なのでしょうか。
その起源と言われているのが、大正~昭和にかけて活動した教育学者・古川 竹二教授です。

現在日本で一般化している血液型占いは、そのほとんどが古川教授の「血液型による気質の研究」という論文に基づいています。
この論文は、調査対象者の性格を血液型と照らし合わせ、血液型によって性格の傾向を探ろうとしたものでした。
つまり、現在でいう血液型占いのひな型になった論文です。

ちゃんとした論文に基づいているなら血液型占いにも信憑性があるのでは?と思ってしまいそうですが、そこで安心することはできません。
実は「血液型による気質の研究」は、古川教授の知り合いや親戚11人の性格を調査したデータから成り立っており、研究内容としてはあまりにもデータが足りないのです。
肝心の調査内容も、簡単なヒアリングを通して「君は大らかっぽいな」「君には真面目な一面があるな」と古川教授の判断のみで書かれており、その一面を「性格」と言い切るには信憑性が足りません。

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古川教授自身もこの研究に心血を注いでいたわけではないため、11人を調査した後はほんの少し追加調査をしたくらいで「血液型による気質の研究」は途絶えてしまいました。
研究を引き継ぐ人間もいなかったため、血液型と性格の関係はほとんど誰に目にも触れられなくなっていきました。

しかし1973年、古川教授の「血液型による気質の研究」をわかりやすくした「血液型人間学」という書籍が発行されると状況は一変しました。
当時の日本は占いブームだったこともあり、同様の書籍が次々に発行され始め、一大「血液型占いブーム」が巻き起こったのです。

それから40年以上経った現在でも、血液型占いは絶えることなく日本人の心を掴んでいます。
しかし血液型占いが「もともと11人分の調査しかされていない」という事実については、ほとんど知られていません。

それでも当っているような気がするのは「バーナム効果」のせい

結論として、血液型占いに信憑性はありません。
もともと、たった11人の調査から始まった血液型占いで70億人全員の性格を区分するのはやはり無理があったようです。

ちなみに、血液型と性格の関係性を明らかにするために九州大学が2004年~2005年に行った調査では、「血液型と性格に科学的な因果関係はない」という結論が出ています。
古川教授の時代とは違い、こちらの調査は日米に住む1万人以上を対象にしているので、かなり信憑性のある調査内容となっています。

しかしここまで聞いても、「自分は血液型占い通りの性格をしている」と感じる方はいるでしょう。
実は、「血液型占いが当っているような気がする」という心理状態もすでに解明されています。

これは「バーナム効果」といい、誰にでも当てはまるようなことを個人に伝えると、自分だけに当てはまる特徴だと錯覚してしまう心理効果のことです。
例えば、「あなたは心の中で他人から好かれたいと思っていますね?」と言われると、大抵の人はイエスと答えるでしょう。
ほとんどの人は他人に嫌われたいと思って生きていないので当たり前ですが、それを「占いだ」と言われると「当たっている」と感じるのが人間の心理なのです。

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