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シャチハタ印が正式・公式な書類には使えない理由は?

契約書などの書類に押印しようとすると、「シャチハタ不可」という注意書きがされている場合があります。
これは特殊なケースではなく、正式な書類には一般的にシャチハタ印が使えないとされているからです。

シャチハタ印は日本で広く流通していますが、実は厳密に言うとシャチハタ印は「印鑑」ではありません。
もともとは「シヤチハタ株式会社」という企業がつくった朱肉のいらない「スタンプ」なのです。

本来はスタンプであるシャチハタ印ですが、その使い勝手の良さと安価で手に入る手軽さから、いつしか「簡易印鑑」として認められるようになりました。
とはいってもあくまで正式な印鑑ではないため、今でもシャチハタ印は正式な書類の押印には使用できないことになっています。

正式な書類にシャチハタ印が使えない理由は、シャチハタ印が長期間の保存に向いていないためです。
シャチハタ印最大の特徴は「最初からインクが染み込んでいるので朱肉を使わずに押印できる」という点ですが、実はシャチハタ印のインクには紫外線で劣化しやすいという弱点があります。
数日程度で劣化するということはありませんが、紫外線の当たる環境でシャチハタ印の押された書類を保管すると、数年で字が読み取れなくなるほど薄くなってしまいます。
また、シャチハタ印はゴム製なので、経年劣化により本体が変形してしまうという可能性も考えられます。

シャチハタ スタンプ

書類によっても保管年数は異なりますが、正式な書類は数十年は保管できるように作成しなければなりません。
シャチハタ印は「保存性」ではなく「手軽さ」を追求したスタンプなので、長い保管年数に耐えられるような造りをしていないのです。
このことが、正式な書類にシャチハタ印が認められない大きな原因となっています。

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シャチハタ印と印鑑の違いって何?

そもそもシャチハタ印と通常の印鑑の違いとは何なのでしょうか。
元をただせばシャチハタ印とは「シヤチハタ株式会社」が製造した「Xスタンパー」という商品を指す言葉でした。

しかし近年ではシヤチハタ株式会社製でないものであっても、インク入りの簡易印鑑が総称してシャチハタ印と呼ばれるようになっています。
法的に分類されているわけではないため定義は曖昧ですが、一般的には「インクが内蔵された簡易印鑑」がシャチハタ印とされています。

シャチハタ印は本体内部にインクが入っているため、朱肉を必要としません。
また、印面がゴムで出来ていることも特徴です。

一方、正式な書類にも使える印鑑は、インクではなく朱肉で押印します。
シャチハタ印のインクと違って朱肉はほとんど劣化しないため、数十年は平気で保管することが可能です。
また、通常の印鑑にはゴム製が認められておらず、木材や動物の角、石や金属といった変形しにくい素材で作られます。

印鑑

見た目はほとんど変わりませんが、シャチハタ印と印鑑は素材から全く別物なのです。
より手軽に使えるよう進化したシャチハタ印と、より長い期間保管できるよう進化した印鑑とでは、その用途にも大きな違いがあります。

シャチハタ印が使えるのはどんな書類?

ここまでご説明してきた通り、正式な書類にはシャチハタ印が使えません。
では、シャチハタ印はどのような場面なら問題なく使えるのでしょうか。

シャチハタ印を認めるかどうかの判断は各機関に委ねられますが、一般的にはシャチハタ印を「認印」として使う分には問題ないと考えられています。
認印とは、ちょっとしたサイン代わりに押印することのできる印鑑のことです。

例えば、宅配便の受け取り印、履歴書の押印、出欠の確認印、回覧板の承認印…などなど。
実印を押すほどの書類ではないような簡単な書類であれば、シャチハタ印でも認められるケースが多いです。

シャチハタ印は正式な書類には使えないため、「悪用されにくい」という利点もあります。
金銭の授受にも関わる実印や銀行印と違い、シャチハタ印なら気軽に使っても悪用されることがありません。
使い勝手も良いシャチハタ印は、認印として使う分にはとても優れている製品だといえるでしょう。

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