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じゃがいもには天然の毒素がある

普段から料理をする方なら、じゃがいもに毒があるという話はご存じでしょう。
じゃがいもには「ソラニン」「チャコニン」といった毒素が含まれており、特にじゃがいもの芽や皮には毒素が多く含有されています。
そのため、じゃがいもを調理するときには芽の部分をえぐって取り除き、皮をしっかりと剥かなければなりません。
じゃがいも
とはいえ、ソラニンやチャコニンは猛毒というわけではないので、じゃがいもを調理工程でキチンと処理さえしていれば大した害は出ません。
健康な成人なら、少量のじゃがいもの芽や皮を誤って口にしてしまったくらいでは、何の症状も出ないことの方が多いとみて良いでしょう。

そのためじゃがいもの毒を過度に恐れる必要はありませんが、小さい子にじゃがいもをあげる際には油断禁物です。
幼児が多量のソラニンやチャコニンを摂取したことにより健康被害を及ぼした例が実際に報告されているため、面倒でもじゃがいもの芽や皮はしっかりと取り除いてあげましょう。

じゃがいもの毒にはどんな作用がある?

じゃがいものに含まれるソラニンやチャコニンを過剰摂取すると、様々な症状が現れます。
主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・めまいなどです。

これらの症状は、ソラニンやチャコニンを多く含んだじゃがいもを食べてからしばらくすると発症します。
早ければ数分で体調不良に気付きますが、恐ろしいのはじゃがいもを食べてから数日後にようやく自覚症状が出るというケースです。
数日前に食べたじゃがいもが原因だとはなかなか気づけないため、症状が出るのが遅くなると治療に遅れが生じやすくなってしまいます。

農林水産省の発表によれば、日本では毎年1件~3件程度、じゃがいもの毒による食中毒事件が発生しています。
1件~3件というとかなり少ないように見えますが、おおやけになっているのは全て集団食中毒なので、被害者数は毎年数十人に上ります。
また、家庭でソラニンを摂取して軽度の体調不良を起こしたとしても病院に行かない方が多いため、実際にはこの数値の何倍もの人数がじゃがいもの毒で被害を受けていると見られます。

ただ、ソラニンやチャコニンの過剰摂取により死亡したという例は日本では1件も報告されていません。
じゃがいもから致死量のソラニンやチャコニンを摂取するのは現実的に考えて難しいので、じゃがいもに含まれる毒素で死亡する可能性はかなり低いと見てよいでしょう。

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もしもじゃがいもを食べた直後に強い体調不良を感じたら、すぐに病院に行くことをオススメします。
ソラニンが直接の原因となって死亡する確率は低くとも、嘔吐などによる体力低下で最悪の事態を招く可能性は否定できないからです。
病院では、症状が重いと判断された場合、ソラニンやチャコニンを除去するため胃洗浄などの処置を行ってもらえます。

どれくらいの量を食べると危険?

しっかりと皮を剥き、全ての芽を取った状態のじゃがいもならソラニンやチャコニンによる中毒症状はほとんど起こりません。
毒があるのは芽や皮の周辺なので、キチンと処理していれば問題ないでしょう。

もしも皮も芽もそのままになっているじゃがいもを食べた場合、食中毒の危険性は一気に高まります。
目安として、一般的なじゃがいもは100グラムあたり7.5ミリグラム程度のソラニンやチャコニンを含んでいます。
大きめのじゃがいもだと、14ミリグラムほどの毒があるということですね。

そして大人の場合、50ミリグラムのソラニンやチャコニンを摂取すると体調不良を起こすといいます。
大きめのジャガイモの場合、皮つきのまま3個半くらい食べればアウトということになります。
ソラニンやチャコニンの致死量は150ミリグラム~300ミリグラムなので、大きめのじゃがいもを皮つきで10個~20個食べると死亡する可能性もあります。

じゃがいもの毒で体調不調を起こす、または死に至るというのは、かなり大食いの人でも無い限り難しいでしょう。
ただしこの数値は大人の基準であり、抵抗力に乏しい子供の場合はもっと中毒を起こしやすいことも分かっています。

子供の場合、大人の10分の1の量でもソラニンやチャコニンの影響を受けるとされています。
つまり、たった5ミリグラムのソラニンやチャコニンで嘔吐などの症状を起こすということです。
大きめのじゃがいも1個に含まれる天然毒素の量が7.5グラムですから、こちらは十分にあり得るケースだといえますね。

毒が多いじゃがいもって?

先ほど、じゃがいもに含まれるソラニンやチャコニンの量は100グラムあたり7.5グラムだと説明しましたが、これはあくまで平均値です。
これよりも遥かに毒の含有量が多いじゃがいもも少なくないので、油断しないようにしましょう。

ソラニンやチャコニンが多く含まれているじゃがいもを見分ける方法は簡単です。
まず、発芽してしまっているじゃがいもはソラニンがかなり多くなっていることが分かります。
通常のじゃがいもは芽の部分が穴のように凹んでいますが、ソラニンやチャコニンの多いじゃがいもの芽は伸びています。

また、皮が緑色になっているじゃがいももソラニンやチャコニンが多い証拠です。
収穫後のじゃがいもに光を当てると緑色になることがありますが、こうしたじゃがいもには毒素が増える傾向があります。

芽が出てしまったじゃがいもや、皮が緑色になってしまったじゃがいもには、100グラムあたり100ミリグラムものソラニンやチャコニンが含まれている場合があります。
なんと通常のじゃがいもの13倍もの毒があるということになるのです。

こうしたじゃがいもを皮付きのままで食べると、大人でも食中毒になる危険性が高いです。
じゃがいもが変質した場合は、もったいないからと無理に食べないようにしましょう。

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