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突然のエレベーター急停止!慌てずに行動しよう
国内産エレベーターの安全性は年々向上してきていますが、それでも偶発的に起こってしまうのがエレベーターの閉じ込め事故です。
エレベーターが何らかの原因で緊急停止してしまうというケースは災害時などに多く、東日本大震災のときには全国で200件以上の閉じ込め事故が発生したことがわかっています。
とはいえ日本のエレベーターシステムはとても優秀なので、大抵の場合は停止してからほんの数分で救助が来るはずです。
救助を要請するほど深刻でない場合は、エレベーターが自動的に復旧して閉じ込め事故が解決するというケースも珍しくありません。
エレベーターに閉じ込められてしまったからといって、そこまで慌てる必要はないでしょう。
しかし、大きな災害に伴って起こる緊急停止の場合は話が別です。
地震などの災害が発生すると人手も足りなくなるため、エレベーターの内部に閉じ込められた人の救助が遅れる可能性も十分にあります。
そうした事態を避けるためには、エレベーターを利用する乗客ひとりひとりが、エレベーター事故発生の対策法を学んでおくべきなのです。
エレベーターは地震で止まることが多い
エレベーターが緊急停止する理由には大きく分けて2つあります。
ひとつはエレベーター自体のマシントラブル、そしてもうひとつが地震などの揺れを感知した際の緊急停止です。
国内で稼働しているエレベーターは定期的にメンテナンスを行っているため、マシントラブルで止まるというケースはそれほど多くありません。
従って、日本のエレベーターが停止する理由は「地震」が大多数を占めるといっても過言ではないでしょう。
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そもそも、ほとんとのエレベーターには「初期微動センサー」という機能が備わっています。
初期微動センサーは地震の揺れを観測するための機能で、震度1~3の揺れを感知すると命令を無視して直近の階で止まるというシステムです。
大きな地震は、震度1~3の揺れが収まってから数分後に来ることが多いと言われているため、地震が小さいうちに乗客を非難させるというのが初期微動センサーの目的です。
そして地震の揺れが震度4以上になった場合、エレベーターは緊急停止します。
揺れがあまりにも大きい場合は階と階の途中であっても止まってしまい、こうなれば救助を呼ぶしかありません。
震度4以上の地震で止まったエレベーターはボタンを押してもドアが開かないため、専門のスタッフに開けてもらうしかなくなります。
ただ、国内にも稀に初期微動センサーを搭載していないタイプのエレベーターがあります。
そのほとんどは何十年も昔から使い続けられているような古い型のエレベーターです。
初期微動センサーがついていないエレベーターの場合、地震があっても自動で止まってくれないので大変危険です。
大きな地震が起こっている最中にエレベーターを動かすと二次災害発生の恐れもあるため、速やかに脱出しなければなりません。
揺れを感じたら、向かっている階のボタンを全部押して、できるだけ早くエレベーターを止めましょう。
しかし自分が乗っているエレベーターに初期微動センサーがついているかどうかを確かめる術はありません。
センサーの有無に関わらず、地震の揺れを感じたらとりあえず全部の階のボタンを押す習慣をつけたほうが良いでしょう。
インターフォンを使って外部に連絡しよう
エレベーターからの脱出が間に合わず、閉じ込められてしまった場合は外部と連絡を取りましょう。
国内で稼働しているエレベーターには必ず「インターフォン」というボタンがついており、これを使えば外部に連絡ができます。
インターフォンボタンは階数を決めるボタンの付近にあり、受話器のような形のアイコンがついたボタンです。
インターフォンボタンを長押しするとすぐに外部に繋がるので、エレベーター内部の状況を伝えて救助を要請しましょう。
大きな震災と同時でなければ、ほんの数分で救助が来るはずです。
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