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「忖度(そんたく)」が大流行してしまったキッカケとは

忖度

最近、ニュースなどで「忖度(そんたく)」という言葉をよく耳にするようになりました。
今までは日常会話で使われることなどほとんど無かった単語ですが、2017年に入ってからというもの政治家、芸能人、はては一般人にまで広く使われる語句となりました。
あまりの流行ぶりに、忖度という言葉を揶揄した「忖度まんじゅう」なんてお菓子までバカ売れしています。

一躍流行語となってしまった「忖度」という言葉ですが、どうしてこんな自体に陥ってしまったのでしょうか。
遡ってみると、事の発端は2017年初頭に巻き起こった「森友学園問題」に関する証言でした。

問題となった森友学園の理事長・籠池 泰典氏が、「財務省の官僚が忖度して動いたのでは?」というような発言をしたのです。
日本中が注目する問題だっただけに、籠池氏の放った「忖度」という言葉はテレビを通じて瞬く間に日本中に広がりました。

しかし、未だに「忖度」の意味をちゃんと理解していないという方も多いのではないでしょうか?
もしかすると今後は政治を理解する上で当たり前のキーワードとなるかもしれない「忖度」。
この機会に、正しい意味を学んでおくことをオススメします。

忖度とは

辞書で「忖度」という言葉の意味を引いてみると、「相手の気持ちを推し量ること」とあります。
もっと親しみやすい言葉に言い換えるなら、「推察する」という表現が近いでしょうか。

実はかなり昔から使われてきた言葉であり、中国最古の詩編「詩経」にも忖度という言葉が登場しています。
いつしか日本にもこの言葉は伝わり、少なくとも10世紀ごろには使われていたことが分かっています。

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「忖度する」というと難しく聞こえますが、意味としては「相手が何を言いたいのか考える」ということを言っているに過ぎません。
例えば、子供が「お腹が空いた」と言っているのを聞いて、母親が「ご飯を作ってほしいということだな」と考えるのは「子供の気持ちを忖度した」ということになります。

ただし、忖度という言葉の意味はここ数十年で変化しているとも言われています。
昔は単純に「相手の気持ちを推し量る」という意味で使われていた忖度という言葉ですが、現在は「目上の人の意向を推し量る」という意味で使われるようになってきました。
普段から使われる言葉というよりも、政治家や企業役員などに使われる言葉として普及し始めているのです。

何故「忖度」が問題になっているのか?

「相手の気持ちを推し量る」という意味を知ったとき、何故それが連日ニュースで取り上げられているのか不思議になった方も多いのではないでしょうか?
勘違いしてはいけないのは、忖度という言葉そのものに問題があるわけではないということです。
日常生活においては誰でも少なからず忖度しているはずで、そこに良いも悪いもありません。

問題なのは、「忖度」によって生まれる結果が必ずしも良いとは限らないことです。
例えば何か問題が発生したとき、責任を問われた人は「上司の意向を忖度して行動しました」と証言します。
しかし当の上司が「そんな指示は出していない」のなら、一体誰が悪かったのかという話になります。

つまり「空気を読んでアナタのために行動しました!(忖度しました)」なんて言われても、それが本人にとっては迷惑な行動だったりするということです。
部下が勝手に忖度してミスを犯しても、「アンタの部下が忖度したんだから責任を取れ!」と言われてしまう恐れがあるのです。

逆に、本当は適確な支持を出していたのに、問題が発生した時点で「アレは部下の忖度のせいだ」と切り捨ててしまえる恐れもあります。
つまり公的な場に忖度を持ち出すことは、上の人間にとっても下の人間にとっても「責任逃れ」に使われてしまうかもしれないということなのです。

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