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そもそも船酔いの原因って何?
せっかくなら優雅にのんびり楽しみたい船旅ですが、生まれつき「船が苦手」という方も少なくありません。
どうしても船酔いしやすい体質の方というのはいるもので、酔うのが怖くて優雅な船旅は出来ません。
では、そもそも船酔いという現象はどのようにして起こるのでしょうか。
船酔いしにくくなる方法をご紹介する前に、まずはその原因からみていきましょう。
人間の耳の中には「三半規管(さんはんきかん)」と呼ばれる器官が備わっています。
三半規管は平衡感覚を司る器官で、人間は三半規管の働きによって揺れる場所でも転ばずに立っていることができるのです。
しかし船に乗っていると、三半規管が混乱し始めてしまいます。
実際には波によって揺れているのに、船の中は平行に見える…という状況が続くと視覚と三半規管の情報がズレてしまい、正しい平衡感覚を維持できなくなるのです。
三半規管はこの状況を異常事態として脳に報告し、自律神経が乱れてしまうため、体調が悪くなってしまうというわけです。
漁師さんなど、毎日船に乗っている人が船酔いしないのは三半規管が鍛えられているためです。
三半規管は日々の鍛錬によって鍛えることが可能なので、バランス感覚に優れているスポーツ選手なども船酔いしにくい傾向にあります。
前日から船酔い対策をしておこう
船酔いしないためには、前日から準備しておくのがベターです。
なぜなら生活習慣が乱れていると船酔いしやすくなる傾向があるからです。
船酔いの大きな原因のひとつとなるのが「睡眠不足」です。
そもそも船酔いは三半規管が混乱したことによる自律神経の乱れで起こるのですが、睡眠不足は自律神経を乱れさせる大きな要因の一つとして知られています。
船に乗る前日にはしっかりと睡眠を取り、自律神経を落ち着かせておけるようにしましょう。
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前日の食事内容も、船酔いの起こりやすさに影響してきます。
「船に乗る前には軽く食事をとっておいたほうが酔いにくい」という話がありますが、これは決して「何か食べておいたほうがいい」という意味ではなく「食事は軽めにしたほうがいい」という意味です。
胃が張るほどお腹いっぱいになってしまうと、船の揺れで吐き気を催しやすくなってしまいます。
船に乗る前日は、脂っぽくない食事を軽くとる程度におさめると、船酔いを最小限に抑えることができるのです。
酔い止め薬を飲んでおくのも効果的
船酔いしやすい方は、自分の体質に合った酔い止め薬を見つけておきましょう。
ひとくちに酔い止め薬といっても製薬会社によって成分の違いがあり、体質によって効き目が変わる場合があります。
また、酔い止め薬の本来の効果に関わらず、酔い止め薬を飲んだという「安心感」が船酔いを止める可能性があります。
医学的には「プラシーボ効果」と呼ばれる現象で、「酔い止め薬を飲んだ→だから酔わないだろう」というイメージが自律神経を落ち着けてくれるのです。
特に「自分は船に乗ったら酔うタイプだ…」と思い込んでしまっている方にとって、この効果は絶大です。
近くは見ずに遠くを見よう
船に乗っているときには、近くにある物よりも遠くにある物を眺めるようにしましょう。
近くの物を見続けると、視覚と三半規管の情報にズレが生じやすくなってしまうため、より酔いやすくなってしまうからです。
船酔いを紛らわせるために本を読んだり、スマホを眺めたりするのは逆効果です。
気分が悪くなってきたら船の外の風景を眺めて平衡感覚を落ち着けるようにしましょう。
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