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関係なさそうな動物の名前が付いた食べ物たち

牛肉を使っているから「牛丼」、豚肉を使った味噌汁だから「豚汁」…
このあたりの名前の付け方は、一目瞭然で納得がいきますよね。

では「きつねうどん」って一体なんなのでしょうか?
きつねの肉を使っているわけでもなければ、きつねの形をした食べ物というわけでもないはずです。
世の中にはこのように、動物の肉を使っているわけでもないのに動物の名前を冠した食べ物がいくつもあります。
動物の名前の食べ物
「たぬきそば」「ひとこ豆」「ハトムギ」などなど…よくよく探してみると、動物の名前が入った食べ物は次々と見つかります。
今回は、そうした動物の名前がつく食べ物の由来についてご紹介していきましょう。

きつねうどん

きつねうどんは、甘辛く煮た油揚げを乗せたうどんです。
もちろん、具材にきつねの肉は一切使われていません。

きつねうどんという名前がついたのは、日本の昔話などに「きつねの好物は油揚げ」という設定が登場するためです。
実際のきつねは油揚げを食べませんが、昔から神社のお稲荷様に油揚げをお供えする文化があったため、「きつねの好物=油揚げ」というイメージが定着したと言われています。
詳しい経緯は定かではありませんが、きつねが食べたくなるようなうどん、ということできつねうどんになったという説が有力です。

たぬきそば

たぬきそばは、主に天かすなどの具材が乗った蕎麦のことです。
天ぷらが乗った「天ぷらそば」とは明確に区別されています。

実は、たぬきそばの「たぬき」とは、動物の狸のことではありません。
天ぷらそばからタネを抜き、天ぷらの衣だけが入った状態を「タネ抜き」と言います。
もともとは「タネ抜きそば」だったものがいつしか変形して、たぬきそばと呼ばれるようになったという説が有力です。

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たぬきそばが誕生するよりも前にきつねうどんが存在していたことから、たぬきそばはきつねうどんの名前に引っ張られてしまったという話もあります。

ひよこ豆

ひよこ豆には小さな突起があります。
この突起が鳥のくちばしのように見えることから、「ひよこに似ている豆」ということでひよこ豆という名がつきました。

実は、ひよこ豆がひよこの姿に見えるという感覚は世界共通です。
ひよこ豆は英語で「chick pea」と言うのですが、これは直訳すると「ひよこのえんどう豆」という意味になります。
また、中国語でもひよこ豆のことを「鶏児豆」といい、これもそのまま「ひよこの豆」という意味になります。

ひよこ豆はもともと日本原産ではなく、西南アジアから持ち込まれた食べ物です。
そのため、名前に関しても海外での名称をそのまま直訳したと考えられます。

ハト麦

ハト麦は、漢方などに用いられる食材です。
植物の分類上は、麦というよりもトウモロコシに近い穀物です。

ハト麦は江戸時代に中国から持ち込まれ、民間療法の薬として使用されてきました。
中国語では「麦仁米」などの名前で呼ばれていたハト麦ですが、日本に持ち込まれた際「ハトがよく食べるから」という単純な理由でハト麦と呼ばれるようになったと言われています。

猫まんま

猫まんまとは、水分の多い簡単な混ぜご飯のことです。
ダシ汁をご飯にかけるものや、味噌汁をご飯にかけるもの、単に水をご飯にかけるものなどの総称としてこの名前が使われます。

猫まんまの歴史は古く、少なくとも戦国時代にはその存在が書物に書き残されています。
当時の人々も猫を飼っていましたが、現代のようなキャットフードは存在しなかったため、飼い猫には人間が食べたご飯の残りを与えていました。
主に冷たくなったご飯に、味噌汁や鰹節などを混ぜたものを猫に与えていたと言われ、「猫のごはん」という意味で「猫まんま」という料理が生まれました。

もともとは原始的なキャットフードの類ですが、食糧難の時代には比較的安価で美味しい料理として民衆に大流行していたことが分かっています。
それから数百年が経過した現在でも、猫まんまは安くて簡単な料理として重宝されています。

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