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「特定動物」を飼うためには自治体の許可がいる

日本の動物愛護管理法では、一部の動物を「特定動物」に指定しています。
特定動物とは人の命や財産に害を与える可能性のある動物のことで、ざっくり言えば「危険な動物」のことです。
飼育に許可がいるペット
特定動物を飼育するためにはそれなりの設備や飼育技術が求められます。
知識の無い人が特定動物を飼おうとして、万が一逃げられてしまったりすると死傷者を伴う緊急事態を招きかねません。
そのため、日本国内で特定動物を飼うためには、都道府県知事の許可が必要となります。

また、特定動物を飼育するための許可を得るためには、いくつかの審査を通らなければなりません。
特定動物を飼育するために十分なスペースは用意されているか、特定動物を飼育するだけの技量が見込まれるか等、全ての審査をクリアして初めて飼育が許可されるのです。
必要条件は動物の種類によって異なりますが、大型の動物になるほど審査は厳しくなると考えてよいでしょう。

例えば、日本で飼育が認められている最も大きな特定動物はキリンですが、日本国内でキリンを飼っている一般人の事例はほとんどありません。
キリンくらいのサイズになると、どうしても飼育スペース等の問題が生じてしまうため、一般家庭では審査に通らないからです。
このような理由からキリンやクマといった大型の特定生物の飼育許可が下りるのは、そのほとんどが動物園やサーカス団といった専門の団体になっています。

特定動物に指定されている動物とは

現在、日本では27科の動物が特定動物として指定されています。
その科に分類される動物のなかで数種類だけが特定動物として扱われる場合もあれば、その科に分類される全ての種が特定動物になっている例もあります。
クマ科、ハイエナ科、ぞう科、サイ科、カバ科などの動物は、科に分類されている全ての種が特定動物に指定されている例です。

特定動物になっている動物の共通点は、「危険性が高い」ということです。
ほとんどの特定動物は何らかの手段で人間の命を奪う手段を持ち合わせており、プロの飼育員でも油断して死傷事故に繋がることがあります。

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有名な動物で言えば、ゴリラ、オオカミ、チーター、ワニなどの動物も特定動物になります。
このあたりの動物を飼育する自分の姿を想像してみれば、特定動物の飼育がいかに危険かがイメージしやすいはずです。
やはり特定動物に指定されている動物のほとんどは一般家庭で気軽に飼えるような類の動物ではなく、日本では動物園でしか見られないようなものがほとんどです。

ゴリラやオオカミなどを引き合いに出すと特定動物に指定されているのは海外原産の動物が多いように見えますが、日本国内に生息している特定動物もいます。
例えばクサリヘビ科は全種が特定動物です。クサリヘビ科は、本州全域に生息するマムシや、奄美・沖縄に生息するハブなどが属する科です。
もしも国内でクサリヘビ科の動物を捕獲して許可なく飼育した場合、6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金に処されるので注意しましょう。

誤って飼育してしまう例の多い特定動物

日本では、毎年のように誤って特定動物を許可なく飼育してしまい、処罰される方が出ています。
特定生物なんて無縁だと思っている人も、思わぬきっかけで違反してしまわないよう注意が必要です。

「誤って特定動物を飼育してしまう」というのがどんな状況かと言うと、そのほとんどが「拾った動物をそのままペットとして飼育した」という例です。
先ほども少しご紹介した「クサリヘビ科」を飼育してしまう例は特に多く、2017年には沖縄でハブ捕り名人がハブの無許可飼育をしたとして逮捕される事例も出ています。
本人としては飼育というよりも、出荷までの期間に保管していたという認識だったのですが、それでも聞き入れてもらえず無許可飼育扱いになってしまいました。

また、カミツキガメも無許可飼育する方が多い特定動物です。
ワニガメをはじめとしたカミツキガメ科の動物は全種が特定動物扱いなのですが、カミツキガメはペットとして飼われていたものが公園の池などで繁殖している例があり、それを捕獲して飼育する人が後をたちません。
飼い主はカミツキガメが特定動物に指定されていることを知らずに飼い始めてしまうのですが、「知らなかった」では済まされないのが法律の恐ろしいところです。

このような事態を避けるため、動物を飼育する際には特定動物に指定されているかどうかを確認したほうが良いでしょう。
特定動物は時々改定されることもあるので、すでに飼っているペットがいつのまにか特定動物になっていたなんてことのないよう、小まめにチェックすることも大切です。

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