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アパートとハイツってどういう意味?

アパート、ハイツ

地図を見てみると、「○○アパート」「○○ハイツ」といった名前が目につきます。
集合住宅に「アパート」「ハイツ」の名称をつける方は昔からいたので珍しくもありませんが、あらためて考えてみるとこれらはどういう意味なのでしょうか。
言葉の意味もイマイチ分かりませんし、アパートとハイツの間にどんな違いがあるのか知らないという方も多いはずです。

辞書を引いてみると、アパートの語源は英語の「apartment(アパートメント)」だとあります。
もともとapartmentは「賃貸マンション」を意味する言葉ですが、日本で言うアパートとは違い、「広くて立派な家」「豪邸」というニュアンスを含んでいます。

一方、ハイツの語源は英語の「heights(ハイツ)」です。
もともとは家を指す言葉ではなく単純に「高い場所」という意味の言葉ですが、「高台にある家」というニュアンスを含んでいます。

アパートもハイツも、こうして意味を調べてみると賃貸住宅の名前としてはトンチンカンな気がしますね。
では、ここからはどうしてアパートやハイツが家の名前として使われるようになったのかをそれぞれ解説していきましょう。

アパートが家の名前に使われるようになった理由

もともとは豪華な建物を表していたはずのアパート。
しかし日本では豪邸どころか、比較的家賃の安い賃貸住宅を指す言葉として定着しています。

日本にアパートの概念を広めたのは、1926年に財団法人同潤会が建設した「同潤会アパート」だったのではないかと考えられています。
鉄筋コンクリートで建設された同潤会アパートは当時としては先進的で、本来の意味でのアパートを名乗るにふさわしい建物でした。

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ところが同潤会アパートの建設以降、明らかに質の悪い木造集合住宅までもがアパートを名乗るようになりました。
明確な理由は定かではありませんが、当時の人々はきっと同潤会アパートを見て「アパート」の意味を単に「集合住宅」だと勘違いしてしまったのでしょう。
大した豪邸でもないのにアパートを名乗る集合住宅は連鎖的に増えていき、数十年後には日本全国の集合住宅が普通にアパートを名乗る、現在のような形になりました。

ハイツが家の名前に使われるようになった理由

ハイツはもともと「高い所」「高台にある家」という意味の英語です。
ところが街を散策してみると…どう見ても低地に建っている集合住宅が「ハイツ」を名乗っていることも珍しくありません。

残念ながら、日本で最初にハイツを名乗った集合住宅がどこだったのかは定かではありません。
しかし「ハイツ」という集合住宅の名称が日本中に広まった経緯は、恐らく「アパート」と同じだったのではないかと考えられています。
日本のどこかの高台に「ハイツ」という集合住宅が建っているのを見た人たちが、「ハイツ」を「集合住宅」の意味だと勘違いして真似ていった…というのが事の真相でしょう。

ハイツとアパートの違いとは?

拍子抜けするかもしれませんが、実はアパートとハイツの間に明確な違いはありません。
両方とも、単に「賃貸の集合住宅」だと考えてよいでしょう。

実は日本には集合住宅を「アパート」「ハイツ」に区切る法律や定義などないのです。
これらはあくまで住宅の名前に過ぎず、建物のジャンルを分類するものではありません。

集合住宅の名前はオーナーが自由に決めてよいという法律があるため、豪邸でないのに「アパート」とつけるのも、低地にあるのに「ハイツ」とつけるのも所有者の勝手なのです。
そのため「アパート」と「ハイツ」の違いを強いて挙げるなら、「オーナーのセンスの違い」という他ありません。

ちなみに、日本でよく使われる「コーポ」「メゾン」「ハイム」「カーサ」「レジデンス」も全て同じです。
もともとの意味はともかくとして、集合住宅にこうした名前がついていても、建物のクオリティは全て「アパート」と変わらないのです。

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